トラック&バス用タイヤの上手な使い方

空気圧を適正に保つこと

それは安全性・経済性の両面から見てとても大切です。

  • ・荷重はタイヤが支えているのではなく、タイヤの中の空気の圧力で支えています。
  • ・空気圧はタイヤの摩耗、故障そして車両の安全にも大きな影響を及ぼします。
  • ・空気圧は高すぎても、低すぎてもいけません。使用基準に合った空気圧を守りましょう。

点検時の注意

  • 1. 空気圧の点検は出発前(タイヤが冷えている時)に必ずエア・ゲージではかりましょう
  • 2. 走行途中では、空気圧はタイヤ発熱のために、膨張して高くなっていますが、絶対に抜かないでください。(冷えれば元の空気圧にもどります。)
  • 3. 偏平チューブレスタイヤは一般タイヤに比べ空気容量が20~30%少ないため、設定空気圧が高くなっています。また空気圧が不足していても、タイヤのたわみが少ないため、目視での判別は困難です。特にご注意ください

空気圧不足は経費増を招く

空気圧100kPa低下した場合の影響
11R22.5の場合 245/70R19.5の場合
空気圧の変化(例) 800kPa
→700kPa
900kPa
→800kPa
変化すると…
●タイヤのたわみが 11% 6% 増加する。
●荷重が 300kg/タイヤ 330kg/タイヤ 増加する事に相当する。
●タイヤ温度が 3℃ 5℃ 高くなる。
●スピードを 8km/h 9km/h アップする事に相当する。
●燃料消費量が 2% 3% 増加する。
●耐摩耗性が 5~10% 5~10% 低下する。

※これらのデータは使用条件・走行条件によって異なりますので、タイヤ管理時の目安としてご使用ください。

保管時の注意

  • 1. タイヤ、チューブは、直射日光、雨及び水、油類、ストーブ類の熱源及び電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管してください。
  • 2. ホイール付きで保管する場合には、ゴムやコードの緊張状態を和らげるため空気圧は使用時の1/2程度にして保管してください。

タイヤローテーション

ローテーションの必要性

前輪は、特に偏摩耗が起こりやすい

偏摩耗の影響
ローテーションのメリット
・車両振動
・ウェット性能の低下
・摩耗寿命の低下
・快適な走行
・安全性の向上
・経済性の向上

ローテーションの方法

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軸車の例
2軸車の例
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軸車の例
3軸車の例
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軸車の例
4軸車の例