TOYO動楽メール


動楽道免許皆伝 其ノ三 【タイヤそのもの基礎知識 入門編】
あたり
クイズへのご回答ありがとうございます!
今回は2000年12月25日(月)正午にて締め切らせていただきましたが、クリックして下さった方の中から抽選で20名様にプレゼントが当たります。
残念ながら今回、締め切りを過ぎてしまった方は、次回のチャンスに是非またトライして下さい☆

そうなんです!答えは「タイヤが支えることのできる重さ」です。
と言っても、岡本がひとりごとで言っていたように「91」が「91kg」を表しているということではありません。


謎の数字は「荷重指数」だった

専門的には「荷重(かじゅう)指数」と言ったり、「ロードインデックス(LI)」と呼んだりしますが、要するに、タイヤ1本が最大何kgまで支えきれるのかを数字で表したものです。この数字はストレートに重さを表している数字ではなく、あくまでも「指数」として示されている数字です。

荷重指数の一覧表の指数「91」のところを見ると、負荷能力が615kgになっています。簡単に言うと「このタイヤは615kgまでOKですよ」ということなんですね。ナットク。
ロードインデックス表



偏平率って?

ところで「偏平率」については皆さんどれくらいご存知ですか?
たとえば、「205/60 R 15 91H」 と表示されたタイヤだと、「60」という数字が偏平率を表しています。

下の図を見て下さい。
偏平率は、 タイヤの高さ(H)÷ 幅(W)× 100 という式で求められます。

偏平率の表


例えば、高さが123mmで幅が205mmのタイヤ。
123 ÷ 205 ×100 = 60 となって、偏平率が「60」となります。ちょっと分かりにくいんですが、偏平率の数字が小さくなるとタイヤの幅が太くなって、より「偏平」になるわけですね。

偏平なタイヤというのは、横から見ると「(タイヤ部分が)薄い」、前から見ると「幅が広い」ということになります。

同じ外径のタイヤで幅が広ければ、そちらの方が接地幅は広いですよね?すると横方向のグリップ力が高くなり、タイヤ剛性も向上して、タイヤの運動性能が上がるわけです。そこで、同じ外径でより偏平なタイヤに変えてみる。そうするとリム径が大きくなります。

インチアップの図

これが「インチアップ」です。リム径のインチが上がるので「インチアップ」なんですね。インチアップするとホイールが大きくなってカッコよく見えるというのもポイントです。

「そんなの常識だよ」という方もいると思います。
でもちょっと待って下さい。安易なインチアップは危険を招くこともあります。



間違ったインチアップは危険だ!

実は、間違ったインチアップによってタイヤが高速道路でバースト(破裂)した等という危険なトラブルが結構起きているのです。なぜでしょう?

ここで最初の「荷重指数」の登場です!
実はトラブルの多くは、インチアップ時に荷重指数が十分でないタイヤを選んでしまうことによって起きているのです。

例えば、標準タイヤが「205/65R 15 94S」という車に、インチアップして「215/45R 17 87S」というタイヤを装着すると、荷重指数が「94」から「87」に下がります。サイズ自体は合っていても、これではタイヤ1本あたりの負荷能力が670kgから545kgにまで下がったことになるのです。この差は大きいですよね。危ない危ない。


では、インチアップするときの注意点を3つ。

【1】外径を合わせる
基本ですね。
標準仕様のものと外径が大きく違うと、速度メーターに狂いが出てきます。


【2】荷重指数を合わせる
荷重指数は標準仕様とされているタイヤと同じか、それ以上のものがベストですが、どうしてもという場合は、指数が「−3」までの範囲なら空気圧を調整することで対応してください。

ちなみに、荷重指数が低下する場合は、指数−1に対して空気圧を0.1kg/平方cm高くする必要があります。ですから、標準タイヤの荷重指数が94の車に荷重指数92のタイヤを装着したいなら、空気圧を0.2kg/平方cm上げることになりますね。

ただし、タイヤ空気圧の上限は2.4kg/平方cmと決められています。これ以上の空気圧になるようなインチアップは止めて下さい。


【3】タイヤがフェンダーからはみ出さない
タイヤがフェンダーからはみ出しているのは法的にもダメダメ。タイヤハウスに干渉していないかも十分チェックしましょう。タイヤがフェンダーから見事にはみ出したクルマを走らせていると、パトカーとバトルすることになります。はみ出しは厳禁ですよ。ゲンキン!!!!!



車は空気に支えられている

ということで今回は「荷重指数」と「偏平率」、「インチアップ」のお話をしました。
クルマに280馬力のスポーツカーもあれば、50馬力の軽トラックもあるように、タイヤにもさまざまな性能のものがあります。ご自分の車に合ったタイヤで快適なドライブを楽しんでください。

そして「車を支えているのは空気なんだ」ということを、よーく覚えておいて下さいね。
いくら最適のタイヤを装着していても、空気がちゃんと入っていなかったら性能を発揮できないし、危険でさえあるのです。

荷重指数も「規定の条件下で」という条件付の数字です。空気圧が下がれば当然、負荷能力も下がります。そして厄介なことに空気は自然に漏れていってしまいます。

気がついたらタイヤの空気が目に見えて減っていた、なんてことは避けたいところです。ぜひ1ヶ月に1回は空気圧をチェックして下さい。その時はスペアタイヤも一緒にチェック!! いざというときに役に立たないと悲しいですよ。