トーヨータイヤTOP > 商品開発ストーリー > プロジェクトTOYO > 第11回 「トランパスLu」開発秘話 後編

プロジェクトTOYO

第11回 「トランパスLu」開発秘話 後編 ミニバンオーナーの生の声が形に…

高級感」を具現化した高い静粛性とトレッドパターンを実現した新商品「トランパスLu」がついに完成した。
技術開発担当の金井から、森田に再びバトンは渡されたのである。
このあらゆる面で斬新な新商品に息吹を吹き込む新しいプロモーションについて、森田は頭を悩ませていた…。

「トランパスLu 開発秘話 中編」はこちら

自信のあるタイヤだからこそ

2004年に入り、「トランパスLu」が商品として完成を見た頃、森田は一人考え込んでいた。
「今までの市場に出回っている商品とは、明らかに一線を画するクオリティのタイヤができた。対象となる車種が限られているからこそ、実現できた性能もある。このタイヤを、通常と同じプロモーションで売り出すわけにはいかない。しかし、どんな方法で「トランパスLu」の存在を広めればいいのだろう…?」
通りいっぺんの広告を出しても、「トヨタ アルファード」「日産 エルグランド」「ホンダ エリシオン」のフラッグシップミニバン3車種という限られた購入対象者に対して大きな効果があるとは思えない。
目新しい売り出し方といっても、大抵の手法はやりつくされている。
最初は受注生産にしたいと考えていたほどの特別なタイヤ「トランパスLu」にふさわしい宣伝活動とはどんなものなのだろうか。

オーナーズクラブとの交流

全国各地のオーナーズクラブが開催するオフ会で、森田はミニバンオーナーと活発にふれ合い、タイヤについての要望や、走行フィーリングなどの生の声を聞いて回った。
全国各地のオーナーズクラブが開催するオフ会で、森田はミニバンオーナーと活発にふれ合い、タイヤについての要望や、走行フィーリングなどの生の声を聞いて回った。

悩みを抱える森田であったが、いつも心にあったのはフラッグシップミニバンオーナーズクラブの存在だった。
森田は「トランパスLu」の企画を練り上げる際に、週末ごとに全国各地で開かれるフラッグシップミニバンのオーナーズクラブが主催するオフ会に参加し、オーナーの意見を聞いて回ったのである。
クルマにこだわる人々がタイヤにどんな要求を持っているのか、生の声を聞きたいと考えたためだった。その際に、感銘を受けたことがあった。
オフ会に参加しているオーナーは、皆自分のクルマに大きな誇り愛情を持ち、情報交換を活発に行っているのだ。オーナー同士の生の情報を大切にし、一つ一つのパーツにこだわりながらクルマを磨き上げていくことに無上の喜びを覚える人々なのである。

「そうだ!なによりも一番強いのは口コミだ。あの人たちに、このタイヤの存在を知ってもらいたい。そして、もっと快適なクルマを作り上げる手助けができれば…」

森田は、再び全国各地のオーナーズクラブオフ会に参加を始めた。「トランパスLu」の存在を広く知らしめるためにである。本当にいいタイヤができたという自信に裏付けられてこその地道な行動であった。オーナーのうちの誰かに装着してもらえば、絶対に高い評価を得ることができる。それが口コミで広まれば、オーナー同士の交流の中で「トランパスLu」のよさは自然と広まっていくはずである。
また、貴重な生の意見を聞くこともできた。

技術開発担当の金井は、森田の要望に応えてサイズごとに細かなチュ−ニングを実施し、フラッグシップミニバン3車種にぴったりと合わせた「トランパスLu」を作り上げた。
技術開発担当の金井は、森田の要望に応えてサイズごとに細かなチュ−ニングを実施し、フラッグシップミニバン3車種にぴったりと合わせた「トランパスLu」を作り上げた。

「自分が本当に欲しいサイズ『225/45R19 96W』のタイヤ(※1)は、どこにもない」
ある時、1人のオーナーがつぶやいたのである。
今まで、お客様の本当の要求が届いていなかった。その言葉に衝撃を受けた森田は、「トランパスLu」で希望に応えるサイズ展開をすることにした。その結果、10サイズという、独自のサイズ展開で「トランパスLu」は発売されることとなったのである。

「TRANPATH Lu Club」発足へ

オーナーズクラブを通じて、さまざまな人々と交流を持つうちに森田は考えるようになった。クルマのオーナーズクラブは数多くあっても、タイヤのファンクラブやオーナーズクラブの存在は聞いたことがない。しかし、対象車種をフラッグシップミニバン3車種に絞り、「高級感」を打ち出している「トランパスLu」でなら、ファンクラブを作ってユーザー同士の交流や、情報交換をすることが可能であろう。自由に意見交換をしていただき、タイヤを含めたクルマを愛する人々の交流の場を作りたい。

「トランパスLu」に興味を持つ方々の交流と、「トランパスLu」最新情報の発信を目的として作られたファンサイト「TRANPATH Lu Club」。会員の愛車紹介コーナーで、「トランパスLu」の実際の装着状態を見ることもできる。
「トランパスLu」に興味を持つ方々の交流と、「トランパスLu」最新情報の発信を目的として作られたファンサイト「TRANPATH Lu Club」。会員の愛車紹介コーナーで、「トランパスLu」の実際の装着状態を見ることもできる。

2005年3月、さっそく森田は「トランパスLu」のファンサイト「TRANPATH Lu Club」を立ち上げた。「動楽メール」読者を中心に会費無料で会員を募り、今や会員100名を突破する勢いである。(2005年7月現在)「トランパスLu」を装着した愛車の紹介、使用感の情報掲載など、徐々に活動は活発化している。

【TOYO TIRES】にしかできないことをやりたい」この熱い思いに突き動かされ、「トランパスLu」の商品化実現にこぎつけたプロジェクトメンバーたちの情熱に衰えはない。新たな挑戦、そしてユーザーの生の声に応えるべく、邁進する日々が続いている。

(2005年7月掲載)

※「TRANPATH Lu Club」は「Team Lu」に生まれ変わりました。
詳しくはこちらをご覧ください。

(※1)タイヤサイズ
タイヤの断面幅、偏平率、タイヤの構造、リムの直径、ロードインデックス(荷重指数)、速度記号からなるサイズ及びデータ。詳しくは「何でもタイヤ講座:Q3」を参照。



CLOSE