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走れ!タイヤくん

第3回 タイヤとリサイクル

2010年度の国内の使用済みタイヤは、タイヤ業界全体で約9,400万本。そんなにあるのか!という気もしますが、なんとそのリサイクル率は、91%。世間一般のイメージよりもずっと高いリサイクル率ではないでしょうか?

タイヤの不法投棄がニュースになったことがありますが、現在ではこれを防ぐ手段として「マニフェスト(※1)と呼ばれる管理票を使い、使用済みタイヤが誰の手から誰の手にわたって、最終的に誰がどう処分したかを管理する「マニフェスト制」が導入されています。

ところで、タイヤのリサイクルにはどんな方法があるか、ご存知ですか?タイヤのリサイクルには、大きく3つあります。

  • リユース
    すり減ったトレッド(道路に接触する表面)をはり替えて
    更新タイヤとして利用
  • マテリアルリサイクル
    再生ゴムなどとして利用
  • サーマルリサイクル
    セメントやコジェネレーションなどの燃料として利用

国内初の「コジェレネーションシステム」とは?

東洋ゴムグループでは、環境保全活動を積極的に展開するために「TOYO地球環境憲章」と、中・長期的なアクションプラン「TOYO地球環境行動計画」を定めて推進しています。簡単に言うと、みんなで目標を作っているのです。
(「TOYO地球環境憲章」・「TOYO地球環境行動計画」は、当社発行の「コミュニケーションレポート」に掲載しております。詳しくはこちら

現在、環境を考える時に問題とされているひとつが、自動車の廃車時の処理やタイヤの廃棄・処理です。タイヤを燃やすと黒い煙が出て、見るからに空気を汚しそうな感じがしますね。タイヤを燃やす場合には煤煙除去脱硫装置が必要になります。

仙台工場(タイヤ生産)」では、使用済みタイヤを石炭の代替燃料として再利用する「コジェネレーションシステム(※2)」を開発、1991年にタイヤ工場としては国内で初めて導入しました。「サーマルリサイクル」と呼ばれるリサイクル方法です。

コジェネレーションシステム
コジェネレーションシステム

このシステムでは、『石炭:7』に対して、石炭を上回る発熱量をもつ『タイヤチップ:3』の割合で混燃させる方式を採用。通常のボイラーに比べて、 NOx(窒素酸化物)やSOx(硫黄酸化物)の発生量が少ないなど、低公害型発電システムとしても注目されています。また「仙台工場」の使用電力の約70%は「コジェネレーションシステム(※2)」によりまかなわれています。

仙台工場のコジェネレーション装置
仙台工場のコジェネレーション装置

「ばいじん」を資源に変える

また、「仙台工場」のボイラーからは、燃料となる石炭と使用済みタイヤの総重量の30%弱が焼却灰(燃やした後にでる灰)として発生します。

「ばいじん」とは、その焼却灰に混じっている微細な灰の粒子のこと。焼却灰の3割の「ばいじん」も資源として有効利用され、1997年からその全量をセメント原料やコンクリートの着色材として再利用し製品化しています。「ばいじん」を除く、残り焼却灰の7割を占める「燃え殻」や「脱硫石こう」は、従来は埋立処分されていましたが、1999年にはその再利用化に成功。現在では、焼却灰の100%再資源化に取り組んでいます。

仙台工場」は、使用済みタイヤを熱源として再利用するだけでなく、焼却後の「ばいじん」までをも再利用する高水準のリサイクル活動が認められ、リサイクル推進協議会から1998年度リサイクル推進功労工場として「通産大臣賞」を受賞しました。

(2011年11月改訂)

(※1)マニフェスト
直訳すると「宣言」。ここでは、産業廃棄物の処理を委託する際に業者に渡す管理伝票のこと。

(※2)コジェネレーションシステム
一つの装置から複数のエネルギーを取り出す仕組み。



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