トーヨータイヤTOP > 楽しむ・学ぶ > 走れ!タイヤくん > 第6回 タイヤを探せ!

走れ!タイヤくん

第6回 タイヤを探せ!

突然ですが、次の3 つのうち、タイヤが使われているのはどれでしょう?

  • 遊園地のアトラクション「バイキング」
  • スキー場の「リフト」
  • リニアモーターカー

実は、どれも正解です!
タイヤにはさまざまな利用法があるんです。
例えば、用済みとなった古タイヤについては、いくつかのリサイクル方法があります。

  • すり減ったトレッド(道路の接触する表面)をはり替えて更新タイヤとして利用する「リユース」。このタイヤはリトレッドタイヤとか更生タイヤと呼ばれます。
  • 再生ゴムなどとして利用する「マテリアルリサイクル」。こららは加工されて、衝撃吸収の舗装材や点字ブロックとして使われています。
  • セメントやコジェネレーションシステム(※1)などの燃料として利用する「サーマルリサイクル」

などです。
リサイクルではない現役のタイヤでも、クルマの装着の他に意外な活躍の場があるのです。
今回はそれらのいくつかをご紹介します。

遊園地の「縁の下の力持ち」

遊園地の人気アトラクションとして知られている「バイキング」。そうです。あの、海賊船のようなゴンドラが巨大なブランコのようにスイングする乗り物です。
実は、このアトラクションの動力伝達装置として使われているのがタイヤ。普段は見えませんが、床下に小型トラック用のタイヤがありバイキングが宙に浮いた時その一部を見ることが出来ます。船を動かす時は、タイヤを回転させて、その回転を船底に伝えて動かしているのです。バイキングを動かすのも止めるのも全てタイヤしだい!
小さなタイヤが大勢の人が乗るアトラクションを見えないところで動かしているなんて、まさに遊園地の「縁の下の力持ち」と言えますね。

バイキングのタイヤ部分拡大
バイキングのタイヤ部分拡大

またまた意外なところにタイヤが使われているのは、リニアモーターカー。
「リニアモーターカーって車輪はないじゃん!?」と思われる方も多いはず。たしかにリニアモーターカーは磁気の反発する力を利用して動きます。タイヤは緊急停止用として装着してあるのです。

スキー場で人を運ぶリフト。ここでもタイヤが活躍していますよ。
リフトは人を載せたり降ろしたりする停留場の部分ではゆっくり、それ以外のところでは速く動いています。
タイヤは人が乗り降りする場所のリフトの動きをゆるめるために使われます。そのため、山の上と下それぞれの停留場2カ所にタイヤが使われていています。タイヤはバイク用の小さいサイズで、リフトをつかむ金具の形に合わせてタテ溝があります。リフトによっては、普通のバイク用タイヤを流用していることもあるようです。
リフトの鉄塔の方にある車輪は空気入りタイヤではありませんが、鉄製車輪にゴムをはり付けて通過する時のショックを和らげています。

黒伏高原スノーパークのリフト
黒伏高原スノーパークのリフト黒伏高原スノーパークのリフト
リフト1機につき、1列30〜40本のタイヤが2列あります。

黒伏高原スノーパークのボブ
僕は黒伏高原スノーパークのボブ。
みんなが来てくれるのを待ってるよ!

<取材協力: 黒伏高原スノーパーク>

超ビッグサイズのオフロードタイヤ

一般道路以外のオフロード(※2)で活躍するのが「オフザロードタイヤ」と呼ばれるタイヤ。露天掘りの採石場やダムの建設現場などで作業を行う車両に使われています。

国内で活躍の90トンダンプのタイヤ
国内で活躍の90トンダンプのタイヤ

こういったオフザロードタイヤの特徴は、何と言っても「デカイ」こと。
世界最大の物で高さが約4.0メートルもあります。これは300トン積みのダンプカーのタイヤで、車両の運転席の高さはビルの3階部分に相当します。普段見かけるダンプカーが10トン積み程度ですから、想像を超える大きさと言えますね。
これぐらいの大きさになると、タイヤの交換も当然ながら人力ではムリ。タイヤの重さだけでも5トンあるので、リムに組むと10トンを超えます。そこで、タイヤの交換はクレーンのような専用の重機を使って行われます。

オフザロードタイヤのスケールの大きさは、製造時から始まっています。乗用車用のタイヤは10分程度で部品を組み立て、金型に入れて約20分焼けば完成しますが、このタイヤは、部品の組み立てに丸1日、金型で焼いて完成するまでさらに1日近くかかります。
このタイヤを出荷する時は、夜間に交通規制をして運ぶのだとか。

ほかにも意外なところでタイヤが使われています。遊園地や、ゲレンデはもちろん、遊びに行った先で思い出したら是非「タイヤ探し」をしてみてくださいね!

(2001年11月掲載)

(※1)コジェネレーション・システム
一つの装置から複数のエネルギーを取り出す仕組み。

(※2)オフロード
アスファルトなどで舗装されていない道。砂利道やぬかるみ、水たまり、でこぼこ道など、乗用車では走るのが難しい道のこと。



CLOSE