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走れ!タイヤくん

第8回 タイヤなるほど情報−タイヤはいつからあるの?−

木のタイヤ時代

紀元前3000年頃に、チグリス・ユーフラテス河口域(現在のイラク)にいた「シュメール人」が、ソリ(※1)の下に車輪を付けたのがその始まりといわれています。車輪といっても、丸太を切った程度のものなのですが‥‥。でも、この車輪のおかげで、それまでと比べて荷物を運ぶのがとても楽になったのです。

皮のタイヤ時代から鉄のタイヤ時代

木の車輪から、車輪の周りに動物の皮をかぶせて銅の釘で固定する「皮のタイヤ」が生まれ、それが約3000年続きました。
ローマ時代になると、ケルト人が木の車輪の周りに鉄の輪をつけた「鉄のタイヤ」を発明し、その後1900年近く使われました。
ここで、現在のタイヤに近いものが出来ていたんですね。

ゴムのタイヤ時代

ゴムのタイヤが登場するのは1867年頃。ゴムの輪を車輪の周りに取り付けただけのもので、スピードも出せず、長く走ると熱でゴムが焼けて煙りが出たそうです。
そしてこの時はまだ空気の入っていない「ソリッドタイヤ(※2)でした。

空気入りタイヤ時代

トムソンの馬車用空気入りタイヤ
トムソンの馬車用
空気入りタイヤ
渡邉徹郎著:タイヤのおはなし

現在と同じ、空気入りタイヤが生まれたのが1888年。イギリスの獣医ダンロップが息子の三輪自転車のタイヤ用につくったものです。

東洋経済新報社の「タイヤ百科」という本では、「彼は治療した便秘牛のことを思い出し、タイヤの中に空気を入れたらどうかと考える。」という伝説めいた逸話があることを紹介しています。
本当かどうかは定かではありませんが、もし本当ならばどんな風に便秘の牛から空気入りタイヤを思いついたか気になりますね。どこにヒントが転がっているかは、なかなかわからないものです。

しかし実は、さかのぼること50年弱の1845年に イギリスのトムソンという人が、馬車用に空気入りタイヤの特許をとったという記録があるのです。実用化されなかったので忘れさられていた、というのが実情のようですが。
現在の自動車タイヤは特殊用途のものを除けば、全て空気入りタイヤなので、現在のタイヤは厳密に言えばここから始まったと言えます。

自動車レースの歴史

世界最初の自動車レースは、約100年前の1894年フランスのパリ〜ルーアン間 129kmで行われました。
現在と同じ空気入りタイヤがレースに登場したのは、翌年のパリ〜ボルド〜パリ1179kmの長距離耐久レースと言われています。しかし、タイヤのパンクが多く、22本のチューブを使い果たし、ゴールは出来なかったようです(笑)。道路状態も今と比べものにならないくらい悪かったんでしょうね。

(2002年1月掲載)

(※1)ソリ
人類史上、最古の陸上輸送手段と言われる。

(※2)ソリッドタイヤ
車輪の外周にゴムシートを巻きつけたタイヤのこと。



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