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走れ!タイヤくん

第30回 「エクストラロード(リインフォースド)規格タイヤ」って何?

タイヤ規格とは!?

世界には米国のTRA(ティーアールエイ)、ヨーロッパのETRTO(エトルト)、日本のJATMA(ジャトマ)といったタイヤ規格を定めている組織があります。それぞれタイヤの寸法や負荷能力を制定し、その規格に沿ってタイヤが設計されています。
タイヤは国際的に流通している自動車部品ですが、国により規格が異なるのが現状です。現在、タイヤ規格の共通化が進められています。

エクストラロード(XL)規格タイヤは普通のタイヤとどう違う?

タイヤは充填する空気の容積が大きいほど、より大きな荷重に耐えられます。一般的には、重いクルマを支えるためには、タイヤサイズを大きくしてタイヤ内部の容積を大きくする必要があります。
しかし、タイヤサイズを大きくするには車両バランスの問題など、限界があります。
そこで、タイヤの大きさを変えないで空気の容積を増やすには、空気圧を高くする方法があります。ヨーロッパのタイヤ規格(ETRTO)で規定されているタイヤには、スタンダード(STD)規格と同じタイヤサイズでも高い空気圧に設定できるタイヤ規格があります。それが、エクストラロード(XL)規格とリインフォースド(Ref)規格です。名称は違いますが「エクストラロード(XL)規格」と「リインフォースド(Ref)規格」は同じ意味です(※)。
エクストラロード(XL)規格タイヤは、内部構造を強くする(耐圧力を強化する)ことによって、スタンダード(STD)規格のタイヤよりも高い空気圧を入れることができるようにしています。

※以下、「エクストラロード(XL)規格」の表記でご説明します。

同一サイズでロードインデックスが違う?

例としてタイヤサイズ「215/45R17」を挙げると、日本のJATMA規格とヨーロッパのETRTOスタンダード(STD)規格のロードインデックス(※1)は87なのに対して、エクストラロード(XL)規格は91となっています。つまり、タイヤの大きさを変えず負荷能力(※2)を高めることができるのです。*

下のグラフからもわかるとおり、空気圧が250kPaまではJATMA規格はETRTO規格よりも高い負荷能力がありますが、260kPaを超えるとエクストラロード(XL)規格に逆転されます。

空気圧−負荷能力対応表

* 乗用車用タイヤの最高使用空気圧は350kPaですが、たとえ高い空気圧に設定できるエクストラロード規格タイヤでも290kPaを超えるとタイヤが偏摩耗したり、乗り心地を損ねたりする恐れがあります。ロードインデックス毎に空気圧と最大負荷能力は決められており、この空気圧を超える設定にしても負荷能力は上がりません。

エクストラロード(XL)規格の空気圧設定は?

新車装着タイヤ(JATMA規格タイヤ)のタイヤサイズが195/65R15から、215/45R17のエクストラロード(XL)規格タイヤにインチアップした場合を例にします。新車装着タイヤの指定空気圧が210kPaとすると、負荷能力は下記の表から570kgとなります。この負荷能力を満たすためにはエクストラロード(XL)規格タイヤでの空気圧は270kPa必要であることがわかります。

「空気を多く入れる → 負荷能力が増える」わけですから、エクストラロード規格(XL)のタイヤを装着していても、正しい空気圧に設定しないと負荷能力が不足します。空気圧の適正な設定とより慎重な管理が必要になります。月に一度は空気圧の点検をお忘れなく!

(2008年9月改訂)

(※1)ロードインデックス
荷重指数。タイヤ規格で定められているタイヤが負荷できる最大負荷能力を示す数値。
ロードインデックスはタイヤに表示されている。タイヤサイズ表示の見方はこちらから。

(※2)負荷能力
1本のタイヤで支えることができる荷重(質量)のこと。単位はkgで示す。



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