トーヨータイヤTOP > 楽しむ・学ぶ > 何でもタイヤ講座 > Q7.タイヤに入れるチッソって?

何でもタイヤ講座

Q7

「タイヤにチッソを入れると良い」と聞いたのですが、
空気とはどう違うのですか?

A7

チッソとは、元々大気中の約80%を占める「窒素」のことで、
タイヤに入れる窒素は「湿度ゼロのドライ窒素」です。

窒素は抜けにくい?

タイヤ内部の空気は、微量ですがゴム分子の隙間に入り込んだり、くぐり抜けたりしています。これがタイヤ内空気圧が下がる原因になります。不活性ガスである窒素は、酸素に比べると分子の動きが遅く、ゴム分子の格子の間を通過しにくいという性質があります。
タイヤ内部の空気を全てドライ窒素にすると、20%含まれていた酸素の分が通過しにくくなるので、空気圧が下がりにくいと言われています。

窒素(N2)と酸素(O2)のゴム膜透過モデル図

窒素はタイヤやホイールを傷めにくい?

タイヤの内部には、スチールワイヤーなどの金属が使われています。これらの金属はゴムに覆われていますが、タイヤに空気を入れていた場合、ゴム分子の隙間を通過した酸素分子が金属と反応して錆びることも考えられます。しかし、窒素分子は金属と反応しないため、錆は発生しません
チューブレスタイヤ(※1)の場合、ホイールがタイヤ内部の空気に接しているため、酸素や空気中の水分の影響を受けます。ドライ窒素は、水分を取り除いた純粋なガスなので、充填する際に空気中の水分による錆の発生を防ぐことができます。

窒素は燃えない?

窒素は、不活性ガスという性格から燃焼や化学反応が起きず内圧の変化が少ないため、以前からレースカーのタイヤに使われて来ました。また、ドライ窒素は凍らないため、飛行機のタイヤにも使用されています。

(2001年5月改訂)

(※1)チューブレスタイヤ
タイヤの内部にチューブを使用しない代わりに、空気透過性の少ない特殊ゴムを張り付け、ビード部に空気もれ防止の材料を使用したタイヤ。



CLOSE